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無印良品という「Cool」な存在 [From Europe]

仕事で出張して来ていた米国の女性。
日本でお土産を買いすぎてバッグが欲しいという事で、安くて旅行に向いている鞄・・・という話に。

その時、無印の「折り畳めるバッグ」シリーズをとっさに思い出し、彼女に提案。
日本語のページ(English版は現地のネットストアに飛んでしまい、商品が著しく少なくなる)でしか見せられなかったものの、本人は大喜びで近くの「無印良品」へ。

その「折り畳めるボストンバッグ」は、スーツケースの取っ手にも装着出来るナイロンのボストンバッグで、なんと畳むと化粧ポーチの大きさにまで小さくなるという・・・。自分も、欲しい。

十数分後。仕事を終え、自分も別の買物を思い出したので同じ店に向かうと・・・。
かご一杯に色々なものを入れた彼女が満面の笑顔で買い物をしており、何度も御礼を戴く事に。

近頃、欧米の知人に「MUJI」を紹介する機会が増加。
その殆どが旅行用品がきっかけで、前回は自分が「折り畳めるリュック」をスイスに持ち込んだ際に友人が大絶賛。日本ではもう当たり前の存在で、気の利いてシンプルなもの、というとここを最初に想起するのだが、この感覚と驚きは世界中どこに行っても同じらしい。何せNYのMOMAにまでストアがあるのだから。

「無印良品」の起源をたどると、改めてその凄さに驚く。
元来は西友のPBとして生まれた「無印良品」。
初期は西友や西武百貨店に行かないと入手出来ず、食品や生活雑貨がメイン。
今とは違うラインアップながら、当時から何かのオーラがあった。
決して「TOP VALU」や「セブンプレミアム」には感じる事の出来ない、オーラとメッセージ性が。

品数の増加に従い店舗も増え、やがて西友から独立。
独立後は次第に路面店も増え始め、インテリアやステーショナリーなど分野が拡大・・・。

今でこそスーパー発のPBが珍しくないものの、それらのブランドイメージと「無印」の明白な違いを考えるにつけ、30年以上前にこのコンセプトでPBを立ち上げた当時の西友の方々は本当に凄いと感じる。(但し今では資本関係が無く、全く別のPBが出来ているが・・・)なにせそれ以降30年以上、これ程のものは誰にも出来なかったのだから。

そして、他のPB商品と圧倒的に違うのは、「他よりもはるかに素敵なものを買った」と実感出来る買い物体験に有るのだと思う。
似たデザインのものを100円ショップやニトリやホームセンターで買っても、なぜか「何か」が違う。そしてその決めてが何なのか、未だにはっきりと分からない。
けれど他には無い独特の「哲学」や「世界観」が有り、それに日本人のみならず、世界の人々が共感出来ているのは確かなのだと思う。そういう意味では、「Cool Japan」の代表格ではないかと。

デザインや味に秀でており、シンプルで他のものの邪魔をしない。そして何より機能的。
思えばAppleの製品の人気の要素と共通点が多い。
シンプルなデザインというものには、人を引きつける何かが有るに違いない。

一つ一つは文房具やら化粧ポーチやら、ごくありふれたものながら、
大量の「お土産」の入った彼女の買い物かごを見て、ふと色々考えたひとときでした。

さてこちらはいいかげん、欧州に「折り畳めるリュック」と雑貨を送らねば・・・(苦笑)。
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