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パラダイス?ガラパゴス? 富士市の不思議な食の世界 [美味しい食べ物]

先日、友人のFacebookに富士名物の「ようかんパン」が登場していました。

これは、あんぱんに羊羹をコーティングし、お店によってはクリームを足すというパン。
これがなかなか癖になって美味しいと・・・。

ようかんパンに限らず、富士市(および静岡県の富士地区)には何故かピンポイントで「ここにしかない」食べ物が数多く存在します。それに加えて、何故かここが「**の終点」というメニューも色々存在します。

本日は、その手のねたを一挙ご紹介したいと思います・・・。

<富士(地域)でしか食べられない編>
(1)かつ皿
 ケンミンショーでも日経電子版のご当地グルメでも紹介されたこの「ご当地カツ丼」は、富士市内の3軒のお店でしか提供されない「絶滅危惧(?)種」。そばつゆで「淡雪」状に仕立て上げた卵でカツとキャベツをとじるのですが、市外からの来客にも大変好評のご当地メニューの定番です。

(2)甘口のがんも
 子供の頃はこれのせいでがんもは甘い食べ物だと思っていました。富士市で作られている「がんも」には甘口が存在し、揚げたてはまるでお菓子のような食感です。煮たら甘すぎて気持ち悪いので、そのまま或いは温めて食べます。

(3)ピーナッツ入りなます
 ケンミンショーでも紹介されていましたが、富士市のお惣菜店で大根なますを買うともれなくひきわりピーナッツが入っています。なにせ学校給食でも・・・。
 ちなみにゆで落花生やなますのようにピーナッツが多用されるのには歴史的背景があり、清水次郎長が明治維新の後、職を失った士族や子分を連れて富士の裾野を開墾し落花生の産地にしたところが起源。富士市の北西部には「次郎長」という地名も残っています。

<富士地区周辺のご当地メニュー>
(4)ゆで落花生
 今でこそ全国区のメニューになりましたが、2000年代まではご当地グルメと言われていました。落花生は千葉の方が有名ですが、塩ゆでの発祥の地は富士地区だと言われています。

(5)黒はんぺん
 静岡県の中東部でははんぺんといったら普通は黒色。おでんの種のほか、フライにしてソースをたっぷりつけても美味です。

(6)桜海老のかき揚げ
 少なくとも静岡駅ー富士駅の区間で蕎麦屋に入り、「かき揚げ」を注文してぷりぷりの小海老が出てくることは稀。由比を挟んだこの地域では桜えびがかき揚げの主役です。

(7)焼きそば
展開の経緯から「富士宮やきそば」という名前で広まりましたが、もともとこの種の麺は富士地区と周辺地域(山梨県、富士周辺の静岡県内)で広く食べられています。富士宮の方では肉かすを入れて食べるようですが(とはいえ今でも入れないお店もありますが)、富士市など海側の人は桜えびやイカを入れて食べるのが一般的です。

<富士市が終点>
(8)げんこつハンバーグ
 以前紹介したこのチェーンの最東端の店舗が富士鷹岡店と富士錦町店です。

(9)サンマーメン
 横浜市を中心とする神奈川県のご当地メニューですが、富士駅がサンマーメン文化圏の終点との事です。富士駅前にある「ふじいち」にこのメニューがありますが、確かにそれ以西で「サンマーメン」は見たことないような・・・。

(10)蕎麦屋のほうとう
 古くから山梨県の南の玄関口で、山梨県からの通勤者や移住者も多い土地柄、多くのお蕎麦屋さんにレギュラーメニューとしてほうとうが並んでいます。
 
以上、色々ご紹介しましたが・・・。
かなり独特の食文化があるという事がお分かりいただけたと思います。
探せばまだまだ色々なものが出てきそうではありますが・・・。

概して次のような特徴があると思われます。
・関西でもないのに粉もんのお店が多い(現場で働く人のおやつとして広まり、また桜えびやしらすなど具になる海産物が多かった)
・落花生や桜えびなど、ご当地名産の材料の存在
・どこかのお店が開発したオリジナルすぎるメニューの定番化(ようかんパン、かつ皿)
・交通の分水嶺としての地理的要件(山梨の南限、東京・横浜圏と浜松・静岡圏の分水嶺)

新富士駅周辺に来られる方は、ぜひいくつかトライしてみてください。
意外と万人受けするメニューも多いので、試して損はないと思います。

(注:「つけナポリタン」は町興しのために「TVチャンピオン」から生まれたメニューで自然発生的なものではないため、敢えてここからは除外させていただきました)

ドリア発祥のお店 [美味しい食べ物]

食欲の秋。
色々美味しいものは有りますが、そろそろ暖かいメニューが恋しい季節になりました。
横浜と言えば中華街ですが、横浜の街には色々なおいしい食べ物が有ります。
その中でも自分の好きなものの一つが、シーフードドリア。
実は横浜発祥の料理だという事は、意外に知らない方も多いと思います。

横浜の山下公園の向かいに有る「ホテルニューグランド」。
この格式高いホテルで生まれたのがこのシーフードドリアというメニューです。
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現在は1Fのカフェで食べられますが、このお店は他にもスパゲッティーナポリタンやプリンアラモードなど、日本の「洋食」に欠かせないメニューの発祥の地でもあるのです。

ドリアに関しては、芳醇なホワイトソースと香りの高いチーズ、ぷりぷりの海老に、風味豊かなアメリケーヌソースとほんのり美味しいバターライス・・・。
これにふくよかなシャルドネの白ワインなんかあったら、もう・・・。

これまでどこで食べたシーフードドリアよりも美味しいものでした。
一度ナポリタンも食べてみたいのですが、ここに来るとシーフードドリアを頼んでしまいます。

是非一度、まだの方は召し上がってみて下さい。

げんこつハンバーグ [美味しい食べ物]

先日半蔵門線の車内にて。
「最近静岡出張が多くてさ」
「いいなー出張、何か美味しいもの食べて来たりするの?」
「すっごいおいしいハンバーグ屋さんがあって、「げんこつハンバーグ」って静岡じゃ有名らしいんだけど・・・」

仕事の帰り道、横で聞いていた自分もハンバーグが食べたくなりました・・・[あせあせ(飛び散る汗)]
(結局渋谷でハンバーグを食べました)

そんな「げんこつハンバーグ」ですが、静岡県西部を中心に展開しているハンバーグレストランのチェーン店で、現在は西は愛知県東部から東は富士市に掛けて店舗展開をしています。
ケンミンショーなどのメディアにも取り上げられて地方チェーンにしては知名度は高いのですが、工場の有る袋井市から鮮度を落とさずに配送出来る範囲、という事で、エリアの拡大は慎重。

公式HPを見ると「東京方面からお越しの方」には富士鷹岡店と富士錦町店の2店舗が紹介されています。
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写真は富士鷹岡店。
「食べログ」を見て本当にびっくりしたのですが、、、
このお店のユーザーのかなりの割合が県外からのお客さん、のようなのです。
何でも富士山ドライブのついでに、TVで見たお店に寄ってみよう、という需要を取り込んでいるよう。
昔から飲食店が出来てはつぶれて来たこのエリアで、行列店になっているというのですから。

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写真が看板メニューの「げんこつハンバーグ」。
名前の通りの握りこぶし大のハンバーグを鉄板で焼き、最後に半レア状態で半分に割って加減を調整してくれます。チェーン店のハンバーグとしてはかなりのクオリティ。
肉汁がとめどなく溢れ、ファンの多さにも頷けます。
年に数回、「創業価格祭」の際には1000円以下で食べられるので、価格もお得。


車での来訪は、両店とも国道沿いにあるのでアクセスは良いのですが、
東京方面から電車で来られる方は、錦町→駅からかなり遠い、ので、身延線乗換にはなってしまいますが、入山瀬駅から鷹岡店への徒歩アクセス(10分弱、程度)をお勧めします。
駅からは大きな富士山が見えるので、ちょっとした富士山見物にもおすすめです。

ミラノでの再会。 [美味しい食べ物]

先日訪れたミラノの駅で、懐かしいヒトとの再会がありました(笑)。
幼稚園から小学校の低学年に掛けて夢中になっていたそのヒトとは・・・。
「大空翼」。

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まさかまさか。
たまたまレモネードを欲しくなり駅のコンビニ?キオスク?に立ち寄ったのですが・・・。
もう一つの「レモネード」がまさかの「スプライト」(欧州ではサイダーではなく「レモネード」として売られている)で、サイダー系の甘さは嫌だな・・・と上の缶ジュースの棚を見た瞬間。彼と目が合ってしまいました(笑)。

イタリアでの「キャプテン翼」の人気は相当なものという事で、更に今はワールドカップの世代があの漫画で育った世代という事も有り盛り上がっているのだとか。

これは、買うしか無い。味は、とても美味しかったです。
フレッシュなレモンの程よい酸味と甘み。これぞイタリアのレモネード、という味でした。
そしてレジに向かうと、子供向けの玩具コーナーに、「アナ雪」に混じって何故か「アタックNO1」が。
こちらも現在イタリアで売り出し中との事。でも時代がかなり違うような・・・。
チューリヒ行きの特急列車に向かうホームの中で、なぜか「アタックNO1」の主題歌がリピートされ、イタリア旅行の気分がすっかり消えてしまいました。

ま、コンコード広場通るたびに「コンコルド人間」思い出させられるのよりは良いですけど。
(このギャグ、静岡のヒトにしか通じないのが残念。)
「コンコルド婦人」とか「コンコルドへの道」とか・・・。
因みに静岡の「コンコルド」とはパチンコ屋の事です。

以前パリに出掛けた際には、広場を通るたびにあのくだらないCMを思い出した挙句、最後はCDGの空港の入り口にも飛行機のほうの「コンコルド」が。
「ラ・ビ・アン・ローズ」の気分を味わいたいのに、リピートされるのは「コンコルド人間」。
何でパリに行ってまで、パチンコ屋を思い出さなければならないのか・・・。

静岡ローカルのパチンコ屋のCMの多さと、そのくだらない破壊力は絶大なもので・・・。
この前日にスイスでヨーデルを聴いた際には、(玉が)「よう出る」と良いながらひたすらヨーデルが流れる「銀座会館」(しかも後に「コンコルド」になる)のCMがフラッシュバック。

長年東京に居ながら、首都圏ローカルでそういう事が滅多に無いのは、ひとえに静岡ローカルCMの破壊力の凄さだと思っています。「ダサい、耳から離れない、くだらない」のが特徴(戦略)なのだという・・・。

話は戻しまして。。。
何故か70−80年代のアニメが大流行なイタリア。
今度はルパン三世の新TVシリーズがなんと日本に先駆けて放映されるのだとか。
羨ましい限りです・・・。

日本一の鱒の産地 [美味しい食べ物]

駅弁で鱒寿司といえば富山を思い浮かべる人は多いと思いますが・・・。
では、その鱒の日本一の出荷量を誇る産地はどこでしょう?
富山県?はずれ・・・。正解は、意外な事に静岡県です。
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富士山の西麓に位置する朝霧高原は、豊富な湧水を利用した鱒の養殖が盛ん。
富士宮の鱒の出荷量は日本一を誇ります。

見て下さい、この透き通った水・・・。
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富士宮の鱒は、出荷量こそ多いものの、高度成長期の量重視の養殖が要因で一時期衰退したとも言われています。
しかし、中には品質重視で養殖を行い、都内の有名レストランなどにしか卸さない、というところもあります。それらは本当に美味しい料理となって提供されています。
ここでも後ほど、別の記事でご紹介をと思っていますが・・・。

そして、もちろん静岡県にも鱒寿司の駅弁があるのですが、
残念ながら東京ではあまり知られていないのですよね・・・。

ひとつは御殿場駅でも販売されている、御殿場駅前「妙見本店」の鱒の押し寿司。
何でも当時の店主が富士宮での鱒の養殖成功を喜んで寿司を作ったのがはじまりという事で、こちらは一部の小田急ロマンスカーでも提供されていました。
妙見さんは、他にも蒸し鰻の押し寿司や小鯛、鯖などの押し寿司も作っていますが、いずれも絶品。但し鱒以外は本店以外では販売されていません。
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そして、富士代表は新富士駅弁のその名も「鱒寿司」。
香り高い笹の葉でくるんだおむすび形のお寿司は、酢のやわらかいいわゆる「お寿司」のシャリで、押し寿司系とは一線を画すもの。富山のような保存食としての寿司ではなく、とれたての素材の味を生かした、いかにも静岡らしいお寿司です。
残念ながら、限定生産なので運が良くなければ出会えませんが・・・。
笹の葉の香りのシャリと、鱒の相性がたまらなく、駅弁の鱒寿司の中ではこれが一番好きです。

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富士山の湧水の育んだ恵み。
富士山西麓や御殿場を訪れた際には、是非味わってみて下さい。
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